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Powerset、「質問の答え」を見つけてくれる検索エンジンをβ公開

「who is ?」といった平易な文章による質問に答えてくれる検索エンジンが公開された。まずはWikipediaとFreebase上の情報のみを対象とする。

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 自然言語検索技術の米Powersetは5月12日、検索エンジンをβ公開した。

 Powersetは、独自の研究にPARC(XEROXパロアルト研究所)からライセンス供与を受けた技術を組み合わせ、自然言語検索エンジンを開発している。従来の検索エンジンが単語やフレーズを探すのに対し、Powersetの検索エンジンは、クエリーの意味を理解し、Web上の文章の意味とをマッチさせて検索するという。

 今回β公開された検索エンジンは、オンライン百科事典Wikipediaの英語版と、α版を公開中のオンラインデータベースFreebaseの情報から検索結果を提示する。関連記事のリストだけでなく、クエリー対象についての情報を両サイトから集めて「サマリー」を表示するほか、「Factz」機能により、そのクエリー対象が「何をしたか」という事実を抽出し、一覧表示する。クエリーが質問文の場合は、その答えとなる部分をWikipediaとFreebaseから抜き出し、ハイライト表示する。ユーザーが検索結果のリストから、好きなWikipediaもしくはFreebaseの記事を選んでクリックすると、オリジナル記事のほか、右欄外にその記事の「概要」や「Factz」が表示され、ユーザーが望む回答をより見つけやすくしているという。

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例えば「who is Barack Obama」と入力すると
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Freebaseによるオバマ氏の簡単なプロフィール、Factz、関連記事が表示される

 Powersetは今回のβ公開について「ユーザーが検索を行い、Webコンテンツを利用する方法を変える第一歩」としている。

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