ドリコムの内藤裕紀社長は5月19日に開いた決算会見で、「4月に資本提携した楽天と連携し、行動ターゲティング広告に注力していく」と話した。子会社ジェイケンが展開している携帯電話向け「きせかえツール」事業も拡大し、収益力を高める。
開発中の次世代行動ターゲティング広告を、楽天と連携して上期に事業化。下期に収益化を目指す。海外展開も検討していく。
きせかえツールは、待ち受け画像や携帯電話のメニューアイコンなどを好みのデザインに変更できるもので、ジェイケンが運営する携帯サイトで提供中。上期にプロモーションを強化し、収益拡大を狙う。
2008年3月期の連結決算は、純損失は6億4200万円と、前期(1億1400万円の損失)から大幅に拡大。事業再編に伴う固定資産の除却損などが響いた(ドリコム最終赤字が拡大 経常黒字は確保)。売上高は、ジェイケンやドリコムマーケティングが順調で150.8%増の21億1500万円と過去最高。営業利益は400万円、経常利益は1800万円と黒字化した。
今期は事業の選択と集中を進め、コスト削減を進める。業績予想は、売上高が前期比4%増の22億円、経常利益は119.4%増の4000万円。純損失は5億4200万円改善し、1億円となる見込み。
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