新興企業の米Glassdoorが6月11日、従業員が匿名で提供する、職場や給与に関するリアルな情報が無料で閲覧できるサイト「Glassdoor.com」のパブリックβ版を立ち上げた。
サイトに登録し、自分が現在働いている職場、または過去3年以内に勤めた経験がある職場について、環境や給与の情報を提供すれば、ほかのユーザーが提供した企業情報を無料で閲覧できる。
各ユーザーは、自分の職場の長所と短所、管理部門への提言や、自分の給与、企業文化、従業員のモラル、管理部門の指導力、CEO評価などさまざまな職場情報の提供を求められる。また給与についても総額だけでなく、ボーナスや福利厚生など詳細にわたる情報を提供する必要があるという。
ユーザーの個人情報は公開されないが、登録や情報提供を行う際には、メールアドレスの確認が行われる。また提供された情報はGlassdoorのチェックを経て公開される。
昨年創業のGlassdoorは過去数カ月間にわたり、シリコンバレーのハイテク企業とニューヨークの金融サービス企業を中心に職場情報や給与情報を収集し、現在までに250社以上、約3300件の情報をまとめたという。同社はサンプルとして、Cisco、Google、Microsoft、Yahoo!の4社のデータを、未登録のユーザーにも公開している。
関連記事
- MS、IT企業と学生を結ぶ就職情報サイトを新設
IT業界でのキャリアを求める大学生と、優秀な学生を探すIT企業とを結ぶ「Microsoft S2B」が立ち上がった。 - Yahoo!、大学生の就職活動SNS「Yahoo! Kickstart」立ち上げ
Yahoo! Kickstartは、大学生と企業や卒業生を結び付け、就職活動を支援するためのSNS。 - 企業向けSNSのLinkedln、OpenSocial対応の新プラットフォームを発表
パートナー企業はLinkedInの機能を自社アプリに組み込んだり、LinkedIn内で動作する自社アプリを開発することができるようになる。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.