東芝は6月23日、Cellベースのメディアストリーミングプロセッサ「SpursEngine」を搭載したノートPCを7月下旬に発売すると発表した。DVDなどのSD映像をリアルタイムにアップコンバートしてHD表示する機能などを備えた。
同プロセッサを搭載するのは、AV機能を重視した「Qosmio G50シリーズ」と「Qosmio F50シリーズ」。アップコンバート機能に加え、地上デジタル放送の録画時にH.264変換しながら録画することで、画質低下を抑えながら同社従来比で約8倍の約492時間録画する機能や、地上デジタル番組をDVDに書き込む際のエンコードを高速化してダビング作業時間を約半分に短縮する機能──などを備える。
SpursEngineはCellプロセッサの技術をベースに東芝が独自開発。Cellのプロセッサコア「SPE」(Synergistic Processor Element)×4個(1SPE当たり12GFLOPS)を搭載し、同社は「Quad Core HD Processor」と呼んでいる。
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