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NokiaがSymbianを買収――Apple、Microsoft、RIMへの対抗を狙う(2/2 ページ)

NokiaはSymbianの残りの株式を買い取ることにより、AppleやMicrosoftなどのプロプライエタリベンダーおよびAndroidやLiMoなどのオープンソース技術の両方に対抗できるポジションを確保する。

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eWEEK
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 同氏によると、デバイスメーカーおよびワイヤレス事業者にとってのモバイルLinuxプラットフォームの費用効果性が「Nokiaに大きなプレッシャーを与えた」という。

 「NokiaにとってのSymbian買収のメリットの1つとして、Nokiaはこれまでに販売した2億台のSymbianベースの携帯電話に対するライセンス料をずっとSymbianに支払ってきたことがある。Nokiaはその費用をキャリア各社に転嫁してきた。もうそういったことをしなくて済むのだ」とリゾー氏は指摘する。

 ABI Researchのステュアート・カーロー副社長も「Nokiaは財政面でのプレッシャーから、この方向を選択せざるを得なかった」と語る。「同社がOSを含めて出荷するデバイスの数の経済と、同社が従来の株式保有で得ている価値を比較すれば、こういった“救出”が不可避であったのは明らかだ」(同氏)

 Nokiaは過去と決別した。同社は今後、オープンソースのスマートフォン、インターネットサービスそして広告を、これまでよりもはるかに少ないコストで販売するだろう。Symbianの買収により、Nokiaはオープンソースプラットフォームのすべてのピース(ハードウェア、ソフトウェア、サービス)を手に入れたのだ。

 自社の製品を一元化したNokiaは今後、GoogleやYahoo!などに対して後れを取っているインターネットサービスポートフォリオに注力する必要がある。

 Nokiaには総合的なモバイルプラットフォームを所有するというアドバンテージがあるかもしれないが、のんびり構えていると、オンライン広告市場の大半をGoogleに持って行かれてしまう恐れもある。IDCの予測によると、同市場の規模は2011年までに1060億ドルに達する見込みだ。

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