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PCからのネット利用時間、初めて減少 博報堂DY調査
博報堂DYの調査で、東京に住む人のPCからのネット利用時間が2004年の調査開始以来、初めて減少した。携帯電話からの利用時間は増えている。
博報堂DYメディアパートナーズがこのほど発表した「メディア定点調査2008」で、東京に住む人のPCからのネット利用時間が2004年の調査開始以来、初めて減少した。携帯電話からの利用時間は増えている。
調査は東京都、大阪府、高知県で15〜69歳の男女に郵送で行い、1877件の回答を得た。今回、東京に住む人の調査結果を公表した。
テレビ、ラジオ、新聞、雑誌のマスコミ4媒体(4マス)とネットを合わせた1日当たりのメディア接触時間は、昨年の調査時よりも5.6分減って319.3分。このうちPCからのネット利用時間は2.4分減って59.4分、携帯電話からの利用時間は3.6分増えて17.7分だった。
4マスでは、新聞のみ0.3分増えて28.5分だったが、テレビは2.3分減って161.4分、ラジオは4.1分減って35.2分、雑誌は0.7分減って17.1分だった。
性別・年齢別で見ると、総メディア接触時間は、若年層でここ3年減っている一方、男性40、50、60代と女性60代は増えている。
PCから最もよくネットを利用しているのは20代男性で97.7分。次が40代男性で91.6分。携帯電話からネットをよく利用しているのは10代女性で、1日当たり74.1分だった(PCからのネット利用時間は40.4分)。
動画投稿サイトは10代女性で81.6%、男性で69.4%が利用。ケータイ小説は10代女性で71.0%、男性で26.5%が利用している。
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