ニュース
携帯各社、未成年向けフィルタリングを既存契約者に適用へ 今年度中にも
携帯電話各社は、未成年のフィルタリングサービス普及に向けた取り組みを強化する。既存契約者にも今年度中をめどに、フィルタリングサービスを適用する。
電気通信事業者協会(TCA)と携帯電話・PHS事業者5社は9月12日、未成年向け携帯サイトフィルタリングサービス普及に向けた取り組みを強化すると発表した。
今年度中をめどに、新規契約者だけでなく、18歳未満の既存契約者に対して、親権者から不要との申告がない場合は、ブラックリスト方式のフィルタリングを適用する。時期や詳細については今後各社が告知する。
ブラックリストでアクセス制限するサイトのカテゴリー基準は、モバイルコンテンツ審査・運用監視機構(EMA)など第三者機関の意見を踏まえて必要に応じて改善。EMAが健全と認定したサイトはブラックリストから外し、閲覧できるようにする。
フィルタリングサービスの機能も拡充し、サイトの閲覧の可否をユーザーが設定できるようにしていく方針だ。
フィルタリングサービスの利用状況を四半期に1度公表することも決めた。7月末時点の利用者は約430万。次回は9月末時点のデータを10月上旬に公表する。
5社は、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイル、ウィルコム、イー・モバイル。
関連キーワード
フィルタリング | ブラックリスト | 電気通信事業者協会(TCA) | モバイルコンテンツ審査・運用監視機構 | KDDI | NTTドコモ | ソフトバンクモバイル | ウィルコム | イー・モバイル | 青少年ネット規制法
関連記事
- 「青少年ネット規制法」衆院通過 実効性に疑問、厳格化懸念も
「実害はないが実効性が低く、今後の法改正などで厳格化される危険性がある」――衆院を通過した青少年ネット規制法案について、法案の動きを追ってきた楠正憲・マイクロソフトCTO補佐は指摘する。 - 「ネット規制法、成立した後が大変」――PTA連会長が語る、フィルタリングの理想型
「民間による規制に実効性がなければ、国の関与が必要、という話になりかねない」――全国高校PTA連盟の会長が、今国会で成立する見込みの「青少年ネット規制法案」について、懸念を語った。 - EMA、フィルタリングの「ブラックリスト」改善案募集
モバイルコンテンツ審査・運用監視機構(EMA)は、「ブラックリスト方式」のフィルタリングサービスで遮断するサイトのカテゴリーについて、意見募集を始めた。 - “健全”な携帯サイト認定機関設立 6月後半にも認定スタート
健全な携帯サイトを認定する民間の機関が発足した。今後認定基準を策定し、6月後半から認定を始める予定。携帯サイトの利用に関する子ども向け教育プログラムの普及にも努める。 - 携帯各社、フィルタリング見直し 既存契約者の原則加入を延期
携帯・PHSキャリア各社は総務省の要請を受け、18歳未満の既存ユーザー向けフィルタリングの原則適用を延期する。 - 総務省、ケータイキャリア4社にフィルタリング方式の改善案
総務省は4月25日、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイル、ウィルコムのケータイキャリア4社と電気通信事業者協会に対し、ケータイ向けフィルタリングサービスの改善に関する検討会の中間取りまとめ案を示した。現状の画一的なものから、より多様性と選択性のあるフィルタサービスへの改善を目指す。 - 携帯フィルタリング、方式は「利用者が選択を」 総務省が改善策
携帯フィルタリングサービスについて、総務省の検討会は、ブラックリストかホワイトリストのどちらかをユーザーが選べるようにする仕組みが必要──などとする報告書の素案を公表した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.