日産自動車は9月26日、衝突を回避できるロボットカー「BR23C」を開発したと発表した。ハチが障害物を避けて飛行する仕組みを応用し、“反射的”に回避できるという。「ぶつからないクルマの実現に向けて更なる一歩を踏み出した」としている。
ハチは複眼で周囲の環境を確認し、「パーソナルスペース」と呼ばれる視界に天敵や障害物が入ってくると素早く回避するため、ハチが多数いる巣の前などでも、お互いが衝突せずに飛行できるという。
ロボットカーは高さ・幅約60センチ。「レーザーレンジファインダー」というセンサーが複眼の機能を担い、前方約180度の視界に障害物がないかを確認。あらかじめ設定したパーソナルスペース内に障害物があると、反射的に減速・回転して回避するという。
過去の行動情報の蓄積を反射的回避のルールに落とし込んでいるため、演算処理が必要なCPUや履歴情報を蓄積するメモリが不要で、短時間で的確な回避が可能という。
「CEATEC JAPAN 2008」(9月30日〜10月4日)に出展する。
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