「オンラインの方が実店舗よりも便利」という消費者が増加――Cisco調べ
実際の店で買い物をするより、オンラインで済ませた方がはるかに便利だと考える消費者が増えており、決済方法の好みも大きく変わりつつあることが明らかになった。
ベビーブーム世代(45〜64歳)を含め、米国の主要な消費層は、一般的な店で買い物をするより、オンラインで購入し、決済する方を好む――。米Cisco Systemsは9月29日、Cisco Internet Business Solutions Group(IBSG)による調査結果を発表した。調査は1500人の消費者を対象に実施した。
オンラインショッピングは、実店舗の体験を再現するというのが従来の姿だった。しかし消費者の要求に応えるには、実店舗がオンラインに学ぶ必要があるという実態が、今回の調査から浮き彫りになったとしている。
実店舗での買い物経験についての調査によると、調査対象者の50%が、決済のプロセスに時間がかかり過ぎると回答。48%は欲しい商品の在庫がない、46%は欲しい商品が見つからないとし、22%は適切なクーポンをもらったことがない、20%はレシートの管理が面倒と答えた。
オンライン利用を好む消費者の増加にともない、決済方法の好みも変化している。PayPalやモバイル決済サービスObopayなどを利用する消費者の87%が、実店舗でもモバイル決済を利用したいと考えている。市場調査会社PELORUS Groupによると、非接触ICタグ(RFID)やショートメッセージサービス(SMS)、生体認証などを利用した決済の市場は、2010年には4000億ドルに達する見通しという。今回のCiscoの全調査対象者の23%も、実店舗で携帯電話による決済をしたいと答えている。
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