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パナソニック中間期、過去最高益 「VIERA」「DIGA」好調
パナソニックの中間期純利益が過去最高に。原材料高や価格下落、円高の影響を、商品の販売増やコスト削減でカバーした。
パナソニックが10月28日に発表した2008年4〜9月中間期の連結決算(米国会計基準)は、純利益が過去最高の1285億円(前年同期比22%増)となり、1985年以来23年ぶりに過去最高を更新した。原材料高や価格下落、円高の影響を、商品の販売増やコスト削減でカバーした。
営業利益は前年同期比4%増の2282億円、税引き前利益は8%増の2033億円と、それぞれ増益を確保。売上高は、日本ビクターが昨年8月に連結から外れたことが響き、4%減の4兆3437億円だった。
薄型テレビ「VIERA」やレコーダー「DIGA」が好調で、映像・音響機器部門の売上高は14%増。カーナビなどの低調をカバーし、デジタルAVCネットワーク分野全体の売上高は3%増の1兆9690億円となった。
エアコンや冷蔵庫が好調だったアプライアンス分野の売上高は2%増。電工・パナホームの売上高は、健康器具の低調や住宅市況の悪化で1%減った。
通期の見通しについては、「先行き不透明感が日増しに強まっている」として据え置く。
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