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NECエレ、超解像LSIを発売 関連ビジネスを10年度100億円規模に
NECエレクトロニクスが超解像システムLSIを製品化。独自アルゴリズムをIPコア化し、関連ビジネスで2010年度に100億円規模の受注を目指す。
NECエレクトロニクスは11月6日、超解像技術をLSI化した「μPD9245GJ」を12月からサンプル出荷すると発表した。テレビの大型化が進み、高解像度な画像へのニーズが高まると見て、2010年度に超解像関連で100億円の受注を目指す。
NEC中央研究所と共同で開発した、少ないデータ解析でも鮮明な画像を実現できるアルゴリズム「1枚超解像技術」を標準システムLSIとして製品化する。最大画素数は1280×1024ピクセル/60fps、1366×768ピクセル/60fps。サンプル価格は3000円。
過去にとりためたSD品質の映像などを高解像度表示するDVDレコーダーやプレーヤーの製品化が容易になるほか、デジタルカメラで解像度を落として撮影した写真や動画を高画質に再生するといった用途も想定している。
12月から量産を始め、10年4月には月産100万個規模を計画している。ASIC用IPコアやシステムLSIとして販売することで、同アルゴリズム関連ビジネスで10年度に100億円規模の受注を目指す。
今後、出力画像サイズを640×480ピクセル〜1920×1080ピクセル(フルHD)に拡大した製品の開発を進めていく。
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