ニュース
スパム流通量が激減、米大手ISPが業者の接続遮断:一時的でも効果あり
スパムメールやマルウェアを大量に配布していたMcColoという業者が、米大手ISPに接続を遮断された。
スパムメールやマルウェアを大量に配布していた米国の業者がインターネットサービスプロバイダー(ISP)に接続を遮断され、その結果、スパムメールの流通量が激減した。SANS Internet Storm CenterがWashington Postの報道を引用して伝えた。
それによると、接続を遮断されたのは米カリフォルニア州サンノゼのMcColo Corpという業者。Washington Postのセキュリティブログ「Security Fix」によれば、世界で配信される迷惑メールの75%以上にかかわっていた。また、マルウェアの配布や児童ポルノの取引も手掛けていたとされる。
Security FixはMcColoがこうした行為に従事していることを示す証拠を集め、McColoが使っているISPに通報した。その結果、Global CrossingやHurricane Electricといった大手ISPがMcColoの接続を遮断する措置を取ったという。
McColoのような業者は摘発されても別の場所に移るだけかもしれず、効果は一時的かもしれないが、それでも移転のためのコストはかかるとSANSは指摘。摘発態勢の強化と「悪徳行為」にかかるコストを増大させることが、長期的な解決策になると解説している。
関連記事
- ICANN、ドメイン登録業者への認定取り消しを保留
悪質なサイトの登録に利用されていたESTDomainsに対する認定取り消し処分は保留となった。 - 悪質サイトが御用達のドメイン登録業者、ICANNが認定取り消し
認定を取り消されたエストニアのESTDomainsは、マルウェアや偽ウイルス対策ソフト配布などの不正ドメインを大量に登録していた。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.