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米国でのオンライン年末商戦、消費は前年から横ばい――comScore予測
先行き不透明な経済状況の中、米国の消費者はクリスマスの消費を控える傾向にあり、オンライン消費額にもそれが如実に現れている。
調査会社米comScoreは11月25日、11月1日〜23日の米国におけるオンライン消費額、および年末商戦期(11月1日〜12月31日)のオンライン小売市場予測を発表した。
11月1日〜23日のオンライン消費額は81億9000万ドルで、前年同時期の85億1000万ドルから4%減となった。年末商戦期については消費額は前年同時期と比べほぼ横ばいで、伸び率は前年同時期の19%をかなり下回ると予測する。
最近になってガソリンは値下がりしたものの、株式市場の低迷、住宅価格の低下、インフレ、雇用の不安定などの不安要因が重なり、今年のホリデーショッピングシーズンを迎える米消費者には暗雲が立ち込めている。11月のオンライン消費低迷は、予算に厳しい消費者が、さらなる割り引きを待っているしるしとも受け取れる、とcomScoreは分析している。
また同社が11月21日から24日にかけて実施したホリデーシーズンに関する調査では、33%がまだホリデーショッピングを開始していないと回答。47%は購入するプレゼントの数を減らす、46%は価格の安いものを購入すると答えている。オンラインショッピングについては、節約目的で送料や税金が掛からないオンライン小売店を利用するという回答が39%あった。
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11月から年末にかけての米オンライン消費額は、過去最高の292億ドル。最も消費額が多かったのは「グリーンマンデー」の12月10日だった。
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