日本ビクターは1月5日、液晶ディスプレイの軽量化を実現する「次世代薄型液晶ディスプレイ技術」を開発したと発表した。同技術を応用し、薄さ7ミリ・重さ約5キロと世界最軽量の32V型液晶ディスプレイを試作。同技術を採用した商品を2009年中に発売する。
独自の新光学システムと液晶モジュール構造で薄型化・軽量化を実現。光学・強度・放熱性能を維持しつつ、液晶モジュールの部品点数を従来の約10分の1に削減した。
光源にはLEDを採用。独自の光学設計技術によって高コントラスト・高色域・高均一性といった高画質性能と省エネを両立したという。
部品点数を削減して資源使用量を抑えたほか、薄型化・軽量化により輸送効率を向上。LED光源を採用して水銀レス化し、低環境負荷製品を提供できるとしている。
試作機は「2009 International CES」(米ラスベガス、1月7日から11日まで)に出展する。
関連記事
- 薄さ競争、終息か――テレビは“+α”で勝負
テレビが薄いのは当たり前、“薄さ+α”を――「CEATEC JAPAN 2008」では家電メーカー各社が、薄型テレビのレイアウトや機能訴求に工夫を凝らしている。 - もっと薄くなる「薄型テレビ」
他社より1ミリでも薄く――テレビの大型化競争が終わりを迎え、各社は薄さを競い始めた。ただ「薄いテレビが実現する幸せ」を示せなければ、単なるスペック競争に終わる可能性もある。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.