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マルウェアはクラウドに移行――McAfeeが2009年の動向予測:脅威の発信源は雲の中
2009年はマルウェアのクラウド利用が増え、パーソナライズ化、多言語化も進むとMcAfeeは予想。
米McAfeeは1月20日、2009年におけるセキュリティ動向予想を発表した。筆頭に「脅威がクラウドに隠れる」という傾向を挙げ、マルウェアもインターネットのクラウドを通じた配布に移行しつつあると指摘。この傾向は2009年も続き、従来型のマルウェア配布手段よりもクラウドの方が主流になると予想した。
「脅威のパーソナライズ化と多言語化」では、1回しか利用できない「使い捨て」のマルウェアを例に挙げ、マルウェアがセキュリティ措置を回避する傾向や、英語以外の言語にも拡大する傾向が続くとしている。
さらに、USBメモリやデジカメなどに使われるフラッシュメモリを使った攻撃の増加、悪質なWebサイトや広告を使った詐欺ソフトウェアの売り込みを挙げた。
明るい展望としては、スパムメールを大量に配布していた米McColoが2008年、ISPに接続を遮断されてスパムが激減した例を挙げ、2009年は組織が受動的な態度を変え、ISPやICANNのような組織と協力して積極的な役割を果たすことが増えると予想している。
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