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ソニー、1500億円の最終赤字に転落へ 不況と円高で再修正
ソニーは通期予想を下方修正し、1500億円の最終赤字に転落する見通しだと発表した。従来は1500億円の黒字を見込んでいたが、景気後退や円高が直撃した。
ソニーは1月22日、2009年3月期の連結業績予想(米国会計基準)を下方修正し、1500億円の最終赤字に転落する見通しだと発表した。従来は1500億円の黒字を見込んでいたが、景気後退や円高が直撃した。
修正後の予想は、売上高が7兆7000億円(従来見通しは9兆円)、営業損益が2600億円の赤字(同2000億円の黒字)、税引き前損益が2000億円の赤字(同2100億円の黒字)。
営業損益が赤字になるのは14年ぶり。営業損益の従来見通しからの減少分は、エレクトロニクス分野で約3400億円(事業環境の悪化で約2500億円、円高で約400億円など)、ゲーム分野で約300億円、映画分野で約130億円など。それぞれ景気後退や円高が直撃したほか、エレクトロニクス分野では価格競争の影響も受けた。
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