「auらしさ復活の1年に」――「生活に溶け込む」春モデルで巻き返しへ
au春モデルは「生活に溶け込む」がテーマ。音楽やデザインなど“auらしさ”を追求した端末で巻き返しを図る。
「auらしさを回復する1年にする」――KDDIは1月29日、携帯電話の春モデル10機種を発表した。2D映像を3D化して表示できる端末や、長く使い続けることを意識したデザインの端末など、ライフスタイルに合わせて選べるようにした(→フォトリポート au春モデル、3D液晶やタッチパネル搭載機など10機種発表)。
auは、昨年10月〜12月にかけ番号ポータビリティ(MNP)で転出超過が続くなど苦戦を強いられているが、「生活に溶け込む」をテーマに開発した新端末で巻き返しを図る。
3D液晶やタッチパネル搭載機 ベルト付きケータイも
「音楽を生活の一部と考える」ユーザーのためのシリーズ「Walkman Phone」の第2弾として、高音質技術を搭載し、ステレオスピーカー付き卓上ホルダーを付けるなど音楽機能を充実させた「Premier3」を投入する。
au端末として初めてタッチパネルを採用した「CA001」は、画面タッチで楽器演奏できるアプリを搭載。仲間と集まってアプリで演奏するなど、音楽で遊ぶ楽しさも提案する。
映像にこだわるユーザー向けには2Dの写真やワンセグテレビの映像を3D化して表示できる「Woooケータイ H001」を用意。高橋誠常務は「3Dは今年のキーフレーズになる」とWoooケータイに期待を寄せる。
カメラ機能を重視するユーザーのニーズは、有効808万画素カメラを搭載した「Cyber-shotケータイS001」、有効800万画素カメラを搭載した「SH001」でカバーする。
「長く使える」をコンセプトにした新シリーズ「ニュースタンダード」も発表した。ベルト付きで持ちやすい「ベルトのついたケータイ NS01」、アタッシュケースをイメージし凹凸の少ないデザインの「ケースのようなケータイ NS02」の2モデル。機能は最低限にし、手になじむ形や押しやすいキー、見やすいフォントなどにこだわった。
型番も一新。従来の「W」から始まる表記ではなく、メーカー名と「001」など数字の組み合わせに変えた。「ニュースタンダードのように新しい端末もあり、もっと分かりやすい名前をつける必要があると考えた。型番を聞くとどんな端末か分かるようにしていく」(長島孝志コンシューマ商品企画本部長)
auらしさを軸に、生活に溶け込むブランドへ
「景気が悪化し、消費動向や企業の業績に影響が出ている。通信業界も、端末の販売方法の変更と合わせ、販売台数が減少するなど、景気の影響が出てきている」――小野寺正社長は発表会でこう切り出した。
MNPで転出超過が続くなど、同社は特に苦戦を強いられている。「この業界は競争が激しいので、勝ったり負けたりは当たり前。当然春モデルでは勝ちに行く」とし、「auらしさを回復する1年にする」と意気込む。
小野寺社長や高橋常務が発表会で繰り返し強調したキーワードは「生活に溶け込む」だ。「生活者の利用シーンを創造するという視点でモノ作りに励む。auらしさを軸に、生活に溶け込むブランドを目指す」と小野寺社長は話していた。
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