楽天とヤフーは、両社に寄せられた医薬品の通信販売継続を求める署名の合計が2月2日付けで30万件を突破したと発表した。
楽天が昨年11月13日に、ヤフーが12月1日に署名の募集を開始(「困ります、私たち」――楽天、医薬品のネット販売継続求め署名活動)。「薬局のない離島に住んでいるため、ネットで購入できないと困る」「障害があるため買い物に行けず、対面販売に限られると非常に困る」など、1万8000件のコメントも寄せられたという。
厚生労働省は来年6月に施行予定の改正薬事法で、副作用リスクが比較的高い医薬品について、薬局店頭などの対面販売に限定し、ネットやカタログなどを使った通信販売を禁止する方針。両社は「医薬品の安全な販売環境の整備を議論した上で、通信販売継続を前提とした省令が公布されるべき」などと主張し、全面的な禁止に反対してきた。
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