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「今、漫画雑誌の編集長が集まると、お互いのヤバイ自慢が始まる」:ねとらぼ
漫画誌不況は深刻なようだ。「編集長が集まると確実にお互いのヤバイ自慢が始まる」とコミックビーム編集長が告白している。
「今、漫画雑誌の編集長が集まると確実にお互いのヤバイ自慢が始まる」――月刊漫画誌「コミックビーム」(エンターブレイン)の編集長が、コミュニティーサイトの閉鎖に絡んでこんな告白を掲載した。サイト閉鎖については「2ちゃんでボロクソに書いて頂いて結構」としており、2ちゃんねるなどで話題になっている。
コミュニティーサイト「空間コミックビーム」は、「関心空間」のエンジンを利用したサイトで、日記や掲示板に同誌の感想などを書き込んで交流できる。2004年10月にオープンしたが、今年3月31日に閉鎖する予定だ。
コミックビーム3月号の奥村勝彦編集長コラム(Webにも掲載)によると、閉鎖の理由は「銭がない」「人手がない」の「二重苦」という。
特に前者について「ここ1年は本当に『俺たちに明日はない』かもしれないと思えるようになってきた。実際はウチだけじゃなくてほかの雑誌も全部ヤバイ。今、漫画雑誌の編集長が集まると確実にお互いのヤバイ自慢が始まる。そんなワケで銭が無い。ちょっとの金も節約しないとマズイ状態」と、漫画誌業界の苦境を告白している。
この告白を受けて2ちゃんねるなどには、コミックビーム連載作品への賛否などのほか、漫画誌不況の背景に出版界の構造的な問題を指摘する声、「雑誌の数が増えすぎ」「同人界は盛況なのに」といった感想などが書き込まれている。
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