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GDHがゴンゾを吸収、社名を「ゴンゾ」に 増資は中止、債務超過続く
GDHがゴンゾを吸収合併し、社名も「ゴンゾ」に変更。アニメ業界で世界的に浸透しているというブランドと社名を統一する。
GDHは2月18日、100%子会社でアニメ制作を手がけるゴンゾを4月1日付けで吸収合併し、同時に社名を「ゴンゾ」に変更すると発表した。「創業の原点に帰り、アニメ制作事業を中心としてグローバルな成長を目指す」として企業ブランドも統合する。
GDHを存続会社とし、ゴンゾは解散する。合併・社名変更と同時に、GDHの本店所在地を東京都新宿区から、ゴンゾ所在地の東京都練馬区に移す。
合併で経営を効率化するほか、社名変更で「アニメ業界で世界的に浸透している『GONZOブランド』」と社名を統一することでブランド戦略を強化するのが狙い。「一言で説明が難しい『GDH』という商号を改め、『GONZO』ブランドと同じ社名のもとに社員の求心力とアイデンティティーの高揚を図る」としている。
一方、筆頭株主の投資ファンド・いわかぜキャピタルが運用する投資事業組合を引受先とした増資計画の中止を発表した。増資は昨年9月に基本合意したが、その後の金融危機などによる環境変化が理由だとしている。
同社は債務超過に陥っており、「継続企業の前提に関する重要な疑義」が生じている状態。柔軟な資本政策を行うためとして、授権株式数を従来の倍の70万株に増やすなどの定款変更を行う。
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