米Amazonは2月27日、Kindle 2のテキスト読み上げ機能に修正を加えたことを発表した。この機能については、米作家協会などが著作権違反の可能性を指摘していた。
2月10日に発表されたKindle 2には、実験的な機能として書籍のテキストを音声にして読み上げる「Text-to-Speech」機能が付いているが、米作家協会はこの機能がオーディオブックの売り上げ激減につながるという懸念を表明した。
Amazonはこれを受け、著作権者が書籍ごとにテキスト読み上げ機能の有効・無効を決定できるようシステムを修正する。既に技術的な修正作業に入っているという。
Amazonは「この機能は複製もせず、派生的な製品を生成するものでもなく、合法的」だが、「著作権者の多くはこの機能を自分で管理できれば安心だろう」としている。
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