楽天は3月31日、保有する東京放送(TBS)株式の全部について、TBSに買い取りを請求すると発表した。TBSとの資本・業務提携を目指してきたが、TBSが4月1日付けで認定放送持ち株会社に移行するため、提携を断念。会社法に基づいて株式の買い取りを請求する。
楽天はTBS発行済み株式の19.83%に当たる3777万700株を保有しており、総額は515億1900万円。今後、TBSと買い取り価格について協議していく。
楽天は2005年10月にTBS株式の保有を発表し、資本・業務提携を働きかけてきた。だがTBSが認定放送持ち株会社に移行すると、特定株主による株式の大量保有が制限されるため、「提携によるシナジー効果の最大化を通じた企業価値の向上という目的の達成は困難」と判断。提携を断念することになった。
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