米Adobe Systemsは5月12日、Adobe ReaderとAcrobatの更新版をリリースした。4月に情報を公開し注意を促していた深刻な脆弱性を解決している。
脆弱性が存在するのはAdobe Reader/Acrobat 9.1までの全バージョン。脆弱性は2件あり、このうち1件は、悪用されるとアプリケーションがクラッシュして攻撃者にシステムを制御される恐れがある。もう1件の脆弱性はUNIX版だけに影響するとみられ、リモートで悪用される恐れがある。
ユーザーは最新版のAdobe Reader/Acrobat 9.1.1を導入することが望ましいとAdobeは勧告。9.1.1にアップグレードできないユーザーのために、バージョン8と7の更新版となる8.1.5と7.1.2も公開した。
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