Adobe Systemsは米国時間の6月9日、Adobe ReaderとAcrobatの脆弱性に対処するセキュリティアップデートをリリースする。セキュリティ対策チームのブログにこのほど予告を掲載した。
Adobeは、今年に入ってReaderとAcrobatのゼロデイの脆弱性を突いた攻撃が多発したことを受け、今後は四半期ごとに脆弱性の修正パッチを公開すると5月に表明した。今回は、それに基づいた初の定例パッチとなる。
6月9日にアップデートが公開されるのは、Adobe ReaderとAcrobatのバージョン7.x/8.x/9.x。Windows版とMac版の深刻な脆弱性に対処する。詳細は9日に、同社サイトの「Security Bulletins and Advisories」ページに掲載する予定。「ユーザーは自分が使っている製品をアップデートする準備をしていただきたい」と呼び掛けている。
なお、UNIX版のセキュリティアップデートについては準備ができた時点で告知する方針である。
関連記事
- Adobe、ReaderとAcrobatのパッチ公開を定例化
Adobeは今夏以降、Adobe ReaderとAcrobatの脆弱性に対処するセキュリティアップデートを定期的に公開する。 - 高度化するPDF悪用の攻撃、回避するポイントは?
不正なJavaScriptを仕込んだPDFによる攻撃が2009年に入って急に目立ち始めた。新しい技術が加わり、一層複雑になっているという。 - Adobe、AcrobatやReaderの更新版をリリース
Adobeが4月に情報を公開して注意を呼び掛けていた深刻な脆弱性が解決された。 - 6月のMS月例パッチは10件、IEなどに緊急レベルの脆弱性
10件のうち「緊急」レベルは6件。5月の月例アップデートに間に合わなかったOffice for Macのパッチも併せて提供する。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.