韓国と米国の政府系サイトなどに対し、大規模なDoS(サービス妨害)攻撃が仕掛けられている。SANS Internet Storm Centerやセキュリティ企業各社が報道を引用して伝えた。
セキュリティ企業のF-SecureやPanda Securityのブログによると、標的とされているのは韓国の大統領府や外交通商省、米連邦取引委員会(FTC)などの政府系サイトが中心。攻撃にはマルウェアの「Mydoom」が使われているという。
SANSによれば、現在も攻撃は続いており、韓国のサイトがダウンしたとの報道もある。攻撃には北朝鮮が絡んでいるとの説が流れたが、その説を裏付ける技術的根拠は何も見つかっていないといい、現時点で攻撃元に関して流れている情報は、ただの憶測にすぎないと強調している。
攻撃を引き起こしている悪質なコードが多数存在するのは確かであり、こうしたデータを分析すれば、もっと詳しいことが明らかになるはずだとSANSは解説している。
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