月100万PVの“音ゲー”サイト、譲渡先をヤフオクで募集 「マネタイズの方法分からなかった」
“音ゲー”を作って公開できる「ぱんぱんミュージック」の譲渡に関する優先交渉権を、開発元がヤフオクに出品した。「マネタイズの方法が分からなかった」ため譲渡を決めたという。
ゲーム開発ベンチャーのユードーは7月14日、「ビートマニア」のような“音ゲー”を好きな曲で作って公開できるサイト「ぱんぱんミュージック」事業の譲渡について、同社と優先的に交渉できる権利を「Yahoo!オークション」(ヤフオク)に出品した。入札価格は1円からで、締め切りは21日午後5時24分。
同サイトは月間ページビューが100万を超え、8000ユーザーが利用するなど「予想以上に盛り上がった反面、マネタイズの方法が分からなかったため」(同社の南雲玲生社長)譲渡を決めたという。サイトを引き継ぎ、収益化できる相手をヤフオクで広く募る。
譲渡するのは、サイトのプログラムとドメイン。譲り受ける側は、サイト運営ノウハウを持ち、譲渡に関する経費や人員を負担できることが条件で、個人でも法人でもOKだ。
落札者には、サイトの運営計画書を提出してもらい、譲渡について話し合う。交渉がまとまらなかった場合は、オークション手数料を引いた落札額を返し、次点の入札者と交渉する。
同サイトは昨年6月にサービスを開始。昨年10月には「Facebook」向けアプリも公開した。
音楽関連サイトの事業譲渡に関する交渉権をヤフオクに出品した例としては、インディーズ音楽配信サイト「mF247」がある(「mF247」運営者をヤフオクで募集 優先交渉権を競売)。mF247は、CD企画・販売のクエイクが1000万2000円で落札したが交渉がまとまらず、次点(1000万1000円)の西村博之(ひろゆき)氏が交渉権を得た。
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