ニュース
文脈解析で隠語も判別 NICT、有害情報検出技術の研究をKDDI研に委託
ネット上の違法・有害情報を判別する技術開発を、NICTがKDDI研究所に委託した。隠語も自動抽出できる技術を研究し、監視業務を支援する。
独立行政法人・情報通信研究機構(NICT)はこのほど、インターネット上の違法・有害情報監視を効率化するための支援技術の研究・開発を、KDDI研究所に委託すると発表した。
単語の前後の文脈を解析し、隠語も自動抽出できる技術の研究開発を委託。違法・有害情報の候補を自動抽出することで、監視業務を行う人員を半分程度に抑えることが目標だ。NGワード検出など既存の技術は隠語に対応できず、目視による監視に頼っていた。
研究期間は、2011年度までの3年間。2009年度の予算の上限は1億8000万円程度。
4〜6月に公募し、5件の応募があり、学識経験者で構成する評価委員会の評価を経て決定した。
関連記事
- 犯行予告収集サイト「予告.in」公開 「0億円、2時間で作った」
「総務相が、ネット上の犯行予告を検知できるソフトの開発費を来年度予算の概算要求に盛り込むと発言した。費用は数億円」という報道を受け、開発者の矢野さとるさん(26)は、犯行予告収集サイトを1人で2時間で構築・公開した。 - GREE、モバゲー、mixi、青少年保護で協力
SNSを利用する青少年の保護・健全育成を目指し、グリーとDeNA、ミクシィの3社が協力する。 - 警視庁、mixiやモバゲーなどに年齢確認厳格化を要請
警視庁は、「mixi」や「モバゲータウン」など多数の会員を抱える8社に対し、年齢確認の厳格化などで子供が有害情報を閲覧できない措置を取るよう協力を依頼した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.