アキバに“みっくみく”な献血ルーム 3Dホログラムのミクが歓迎
宇宙船や近未来をイメージした献血ルーム「akiba:F」がアキバにオープンする。待ち合いスペースでは、初音ミクの3D動画やフィギュアの展示も。
「アキバにマッチする献血ルームを」――東京・秋葉原に10月1日、宇宙船の内部や近未来をイメージした献血ルーム「akiba:F」がオープンする。秋葉原の文化に合った展示やイベントを行うというコンセプトで、第1弾として、初音ミクのフィギュアや3DCG動画を展示する「初音ミク 宇宙へ」を、1月8日まで展開する。
献血者の増加を目的に、東京都赤十字血液センターが開設。JR秋葉原駅電気街口から徒歩1分のビル5階(千代田区外神田1-16-9)に、献血ルームとしては都内最大という約750平方メートルのスペースを確保。室内は白を基調とし、波打つような形のテーブルなど曲線を多用した近未来的なスペースデザインになっている。
「初音ミク 宇宙へ」の期間中は、初音ミクや鏡音リン・レン、巡音ルカのフィギュア計50個弱がスペース内のあちこちに飾られる。グッドスマイルカンパニーが販売しているフィギュアのほか、フィギュア写真投稿サイト「fg」のユーザーが製作したものもある。
待合室に入ると、天井まで伸びる透明な円柱が目立つ。円柱は実はショーケースになっており、中にはフィギュアが飾られているほか、ホログラム装置が映し出すミクの3DCGが手を振ったりお辞儀をしたりして迎えてくれる。無線LAN環境や電源コンセントも備えており、持ち込んだPCを使って時間をつぶせる。
採血中にも飽きさせない工夫が。採血室のベッドにはiPod touchを接続したテレビを設置。初音ミクをモチーフにした動画や音楽などを楽しめる。
東京都赤十字血液センターの中島一格所長は「秋葉原は情報産業のメッカで、アニメや漫画などサブカルチャーの発信源でもあるユニークな場所。場所にマッチするように近未来を思わせる斬新なデザインにした」と狙いを話す。
「今後輸血に必要な血液は増加えるだろう。人口の多い都市部で十分な血液を確保することが不可欠」と献血への協力を求めつつ、「若い人の出会いの場や自己表現の場として使っていただけるような施設にしたい」と話していた。ミクの展示が終わった後にも「アニメやロボット関係の作品を中心に展示していきたい」という。
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