ニュース
「コルシカ」に雑誌協会が抗議 雑誌スキャン・ネット販売は「著作権侵害」
雑誌をスキャンしたデータをネット販売するサービス「コルシカ」が出版社の著作権を侵害しているとして、日本雑誌協会は8日付けで、運営会社のエニグモに中止を要請する文書を送った。
雑誌をスキャンしたデータをネット販売するサービス「コルシカ」が出版社の著作権を侵害しているとして、日本雑誌協会は8日付けで、運営会社のエニグモに中止を要請する文書を送った。
コルシカは、雑誌をスキャンしたデータを、Webブラウザ上の専用ビューワで読める電子雑誌販売サイトで、販売価格は雑誌と同額。エニグモは、販売数と同数の雑誌を取り次ぎから購入しているといい、ユーザーは別途配送料を支払えば、雑誌を送ってもらうことも可能だ。
エニグモはサービスについて「雑誌を購入したユーザーのスキャンを代行しているという位置付けで、ユーザーの私的利用の範囲。著作権侵害には当たらない。ビューワにはDRMもかけており、不特定多数に送信することもできない」と説明している。
同協会はエニグモに送った文書で、「出版社の許諾なしに紙面をスキャンして複製するのは著作権侵害行為で、私的利用として権利制限の対象になることはありえない」とし、サービスの即日中止を求めている。
エニグモは「抗議文書をまだ受け取っていない。文面を確認した上で今後の対応を検討したい」としている。
関連記事
- ライブドアのMP3変換サービスで著作権者の許諾必要に
- 大量の音楽CDをまとめてMP3化してくれる「livedoor エンコーダー」
MP3化したい音楽CDを送付すれば、CDの全楽曲をMP3ファイル化してCD-RやMP3プレーヤーなどに保存して返送してくれる。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.