ガチャピンの3倍・57万人 Twitterフォロワー数日本一「moooris」さんとは
愛知県の大学生mooorisさんのTwitterフォロワー数は57万人と日本一多い。つぶやきの内容は「昼はどこでたべようかなー」など身近で他愛のないことが中心。有名人でもない彼はなぜ、フォロワー数を集めたのだろうか。
2位のガチャピンを大きく引き離し、日本で最もフォロワー数が多いTwitterユーザーは、愛知県に住む大学生の@mooorisこと森田悠介さん(23)だ。10月13日現在のフォロワー数は約57万人で、ガチャピン(約18万人)の3倍以上だ。
森田さんのつぶやきは、「昼はどこでたべようかなー」「帰宅。今日はゆったりとしたいい休日でした!」など、身近な内容が中心。趣味の自転車に関するWebサイトも運営しているが、有名人でもなく、自らフォローしているのは367人とそれほど多くもない。そんな彼がなぜ、日本で断トツのフォロワーを獲得したのだろうか。
Twitterを始めたのは昨年4月。ブログより気軽に日々の思いを投稿できるサービスを探していたところTwitterを知り、始めた。読者の反応の早さや、ほかのユーザーのリアルタイムなつぶやきが面白く、すぐにハマったという。
フォロワーが激増したのは今年3月。米Twitter公式サイトの「おすすめユーザー」に登録されたためで、国内外のTwitterユーザーに次々にフォローされ、一気に十万人単位のフォロワーを得た。
だが、森田さんには“おすすめ”されるような心当たりはなく、おすすめユーザー登録は「Twitterのバグではないか」という見方も。「真相は自分でも分からない」という。おすすめユーザー再編に伴い、7月にはリストから外れている。
ロシア語やポルトガル語で話しかけられることも
フォロワー激増で、「さまざまな分野の人たちを知ることができて、交流の幅が広がった」と森田さんは喜ぶ。「つぶやくと、いろいろな意見をもらえるのがうれしい。ITジャーナリスト、音楽関係に携わっている人、イラストレーター、会社経営者などもいて、読んでいて面白い人が多い」という。
海外ユーザーからのフォローも多く、文化や生活の違いを身近に感じることができるという。「ちょっとしたことだが、天候、気候に関する投稿もテレビで見るより身近に感じる」。日本のアニメや食べ物に興味のあるユーザーが多く、「そっちではどんなアニメが流行っている?」と聞かれることもあるという。
困ったこともある。翻訳サービスで日本語化したとみられる意味不明な文章がリプライで送られてきたり、ロシア語やポルトガル語で話しかけられた時は「全く読めないのでどう返事をしていいか苦労した」という。
フォロワーが急増してすぐのころ、大量のリプライに戸惑い、すべてに返信しようと気負ってしまったという。だが今は、自分なりの対処法を確立。「気楽にでき、ひと言ずつ投稿していくのがTwitterの特徴。何かあれば難しいことを考えずにポストする手をいったん止めて別の方法で気分転換する」という。Twitterをやめたいと思ったことも一度もなく、むしろ「Twitterは楽しいのでなかなかやめられない」そうだ。
Twitterでは、ブログに書くまでもないようなつぶやきや日常、自分の思考を垂れ流す。今後も「スタンスを変えずにTwitterを利用していきたい」という。
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