SANS Internet Storm Centerや米IBM傘下のセキュリティ企業Internet Security Systems(ISS)のブログによると、TLS/SSLプロトコルに中間者攻撃の脆弱性が見つかった問題で、研究者がこの脆弱性を悪用してTwitterのログイン情報を盗み出すことに成功したと発表した。
脆弱性はTLS/SSLのリネゴシエーションの過程に存在し、理論的には中間者攻撃によってHTTPSセッションにデータを挿入することが可能になるとされていたが、当初の情報では実際に悪用するのは難しいと見られていた。
しかしISSなどによれば、研究者はこの脆弱性を突いて被害者がTwitterサーバに送ったHTTPパケットにアクセスし、パスワードなどのログイン情報を取得することに成功したという。
なお、この問題に対処した更新版の「OpenSSL 0.9.8l」ではリネゴシエーションの処理が無効化されており、Twitterは既にこれを適用したと研究者は伝えているという。しかしSSLプロトコルを使っているのはHTTPSだけでなく、この脆弱性をめぐっては今後も新たな展開があるかもしれないとISSは予想している。
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