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はやぶさ、地球帰還へ 停止エンジン2基をつなげて推進力獲得
4基のエンジンのうち3基が停止し、地球に戻れない可能性があった「はやぶさ」が帰還できる見通しに。停止していた2基のエンジンを組み合わせ、1基分の推進力を得ることに成功した。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)はこのほど、4基のエンジンのうち3基が停止し、地球に戻れない可能性があるとしていた小惑星探査機「はやぶさ」で、帰還に向けた運用を再開したと発表した。停止していた2基のエンジンの機能を組み合わせ、1基分のエンジンに相当する推進力を得ることに成功した。
1基の「中和器」と、もう1基の「イオン源」を組み合わせることで、1基分の推進力を得ることに成功した。引き続き慎重な運用が必要となるものの、予定通り、来年6月に地球に帰還できる見通しが立った。
はやぶさのエンジンは、2003年の打ち上げ直後に1基の動作が不安定になり停止、07年4月には中和機が劣化したもう1基が停止し、今年11月4日に3基目の中和機も劣化、再起動できない状態に陥っていた。
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