毎日新聞社と共同通信社は11月26日、毎日新聞社が2010年4月1日に共同通信に加盟すると発表した。毎日は朝日、読売とともに1952年に脱退しており、加盟は半世紀ぶり。新聞を取り巻く状況が厳しい中、両社で協力して総合的な「新聞力」向上を目指すとしている。
毎日と共同、共同加盟社56社が包括提携を締結。紙面上のキャンペーンや、スポーツ、文化など事業面での協力も進める。
毎日は共同加盟社と協議し、地域面の記事配信で協力する。毎日と共同加盟社の発行部数は合計3000万部を超え、取材の重なる部分を補完し合うほか、営業力の強化も図っていくとしている。
今後、航空取材の連携や、紙面制作システム、印刷委託、新聞販売網の効率化なども進める。
共同通信は、NHK、日本経済新聞、産経新聞などの加盟社が発行部数に応じてコストを負担する形で運営されており、加盟社は共同からニュース記事の配信を受け、それぞれの紙面や放送に使用している。毎日は1952年に脱退して以来、契約社として外信記事だけ配信を受けていた。
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