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「次の活躍の場はネット」 天野喜孝さん、ニコ動ユーザーと再びコラボ

「次の活躍の場はネット」――天野喜孝さんがニコ動に再び“降臨”。天野さんの描いたイラストを元に、映像作品を作るコンテストが開かれる。mixiアプリも企画中だ。

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photo 天野喜孝で「動かしてみた」の特設サイト

 イラストレーターの天野喜孝さんが描いたイラストを元に作る映像作品のコンテスト「天野喜孝で『動かしてみた』」が、ニコニコ動画で12月18日にスタートした。天野さんが描いた絵を使ってユーザーが新しい作品を作る企画で、公式チャンネルもオープン。ニコ動上での活動は、「やる夫」などを描く様子をライブ配信した「ニコニコ生放送」企画に続いて2度目だ。

 「天野さんの次の活躍の場はネットの世界」――企画の仕掛け人で、天野さんの日本での活動のプロデューサーを務めるスターゲートネットワークの堂本正照社長は話す。アニメやゲームのキャラクターデザインなどで知られる天野さんはネットと親和性が高いと判断。世界で活躍する天野さんにとって、ネットはグローバルな発信の場にもなる。

 天野さんの起用をニコ動に依頼したのも堂本さんだ。ニコ生を使い、天野さんが描く様子をユーザーに見てもらったり、反応を確かめたいと考えた。「天野さんほど大御所だと、みんな気を遣って悪いことは言わないが、ネットは顔が見えないから好きなことを言える。天野さんへの生の反応が見てみたかった」――そんな好奇心もあったという。

「みんな才能を持っていて、その才能を出す場としてニコ動はいい」

photo 天野さんが描いた「やる夫」

 第1弾として8月にニコ生で、「竜の騎士」や、アスキーアート(AA)キャラ「やる夫」を描く様子をライブ配信。天野さんはふだんネットをほとんど使わず、AAも知らなかったため、初めてAAを見て「どうやって描くの?」と驚いたという。視聴したユーザーは「先生すみません」と恐縮したり、「かっこいいいーーー」「感動で胸がつまりそう」といったコメントを付けていた。


photo 2525年の秋葉原をイメージした絵の3日前

 「2525年の秋葉原」をテーマにしたモノクロイラストも描き、色を塗った作品をユーザーから募集したところ、287点の応募が集まったという。ある程度の応募は予想していたとはいえ、その数の多さに天野さんは驚いていたそうだ。中にはプロレベルの作品や思いもよらない着想をベースにした作品もあり、「みんな才能を持っていて、その才能を出す場としてニコ動はいい」と話していたという。

 12月18日にスタートした第2回では、8月のコンテストで天野さんが描いた、2525年の秋葉原をイメージした絵と、「その3日前」という設定で描いた絵を動画でつなぐというテーマ。絵を描き足したり色を付けたりストーリーを付けるなど表現方法は自由だ。動画や音楽も評価の対象で、「専門外で活躍するユーザーとのコラボレーションは、いままで以上に面白がると思う」

mixiアプリ「天野天満宮」も

 ネットを使った活動は、ニコ動以外にも広げる方針。mixiアプリ「天野天満宮」の企画も進めている。天野さんのイラストを使ったタロットカードで占いが楽しめるアプリで、天野さんが北野天満宮が好きなためこう名付けた。

 いずれは、天野さん原作のイラストをアニメ化する際に、ネットの力を借りるといったことも考えている。「アニメ制作スタッフをニコ動などネットユーザーから見つけたり、天野さんをリスペクトしている人たちと作っていけたらいい」

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天野喜孝 | やる夫 | アスキーアート


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