パナソニックは12月21日、三洋電機の子会社化を完了した。資本提携の合意発表から約1年を経て、国内最大の電機メーカーグループが誕生した。両社の技術とノウハウを結集し、パナソニック創業100周年となる2018年に向けて「エレクトロニクス業界で世界No.1の環境革新企業を目指す」としている。
株式公開買い付けで取得したA種優先株式、B種優先株式の全部について普通株式の交付を請求し、三洋が交付。パナソニックの三洋株式保有比率は50.27%となり、三洋とその一部子会社がパナソニックの特定子会社になった。
子会社化の完了に伴い、来年2月1日付けでパナソニックの古池進副社長が三洋の上席副社長執行役員・経営企画本部長に、パナソニックの榎坂純二常務が三洋の副社長執行役員・コンシューマ事業担当に就任する人事などを発表した。
関連記事
- パナソニック、三洋TOBを開始 年内にも子会社化
パナソニックによる三洋株式のTOBがスタート。年内にも子会社化する。 - 「厳しい時こそ大きな手を打つ」──パナソニックが三洋子会社化へ、国内最大の電機メーカーに
パナソニックによる三洋電機の子会社化計画が正式に発表され、国内最大の電機メーカー誕生に近づいた。世界的金融不安で将来の見通しが激変する中、パナソニックにとっても「もう1つの成長エンジンがどうしても必要」だったという。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.