東京証券取引所は3月9日、前社長辞任の理由を訂正した富士通に対し、情報開示が不適切だったとして口頭で厳重注意した。富士通は「注意を真しに受け止め、適切な情報開示に努める」としている。
富士通は6日、野副州旦(のぞえくにあき)前社長の辞任理由を当初の「病気療養」から「取引などの関係を持つことはふさわしくない企業と関係を続けたため」と訂正していた。
東証は「投資判断に大きな誤りをもたらすほどの重大な影響があるとまでは言い難い」とし、改善報告書の提出要求などは見送った。
関連記事
- 富士通、前社長の辞任理由を訂正 騒動、泥沼化も
富士通は、前社長の野副州旦氏を相談役から解任した。昨年の社長辞任の理由については、「取引などの関係を持つことはふさわしくない企業と関係を続けたため」と訂正した。 - 富士通前社長、辞任取り消し要求 「病気療養」は事実無根と
病気を理由に突然辞任した富士通前社長の野副氏が、社長辞任の取り消しを要求していることが分かった。実際には事実上の解任だったという。 - 辞任申し出は「きょう突然」 富士通社長交代
富士通の社長を兼任することになった間塚会長によると、野副前社長から事前の相談などはなく、辞任の申し出は突然だったという。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.