動画づくり、Twitterと商店街 荻窪・教会通りをつなぐもの(2/2 ページ)
祭りの様子をライブ配信したり、店舗がTwitterでつぶやいたり。東京都杉並区の「教会通り商店街」は、ネットを活用して地元の温かさを伝える。
一部店舗は独自のWebサイトやブログも持っているほか、昨年12月ごろからは、高円寺ルック商店街の中澤一也さん(36)のすすめでTwitterもスタート。各店舗のアカウントと商店街のアカウント@kyokaidoriを使い、情報発信している
「卒業式のお饅頭のご注文いただきました。心を込めて制作完了! http://twitpic.com/1ary77」「ロケットパンが揚がりました(^o^)/♪魚肉ソーセージ入りの揚げパンです☆ http://twitpic.com/1aq7kn」――和菓子の榛名屋(@harunaya)がその日のサービス品をつぶやいたり、ベーカリー「TAMAYA」(@Tamaya3621)がパンの焼き上がりを知らせたり。商店街のアカウントでは、商店街のできごとや天気などを更新し、各店のつぶやきをリツイート(RT)している。
Twitter導入を主導し、商店街のアカウントも更新する「テーラー中山」の2代目店主・中山弘さん(53)はTwitterが商店街や店のファン作りに役立つと期待する。
「『○○がセール中です』など販売目的の宣伝を流してもいやらしい。Twitterはお客さんの生の情報を得られる媒体。閉鎖性がなく誰とでもつながれ、つぶやきを見るとその人の人柄まで分かる。相当の可能性を秘めていて、今後“化ける”と思う」
教会通りではすでに9店がツイートしており、参加店舗は徐々に増えている。ただ「商売人は飽き性なので」いかに飽きさせず、「化ける」まで続けてもらうか、店主たちのモチベーションの維持が課題だという。
中山さんがネットを使ってやりたいことはたくさんある。Ustreamなどライブ配信サービスを使ったWeb委員会の“ダダ漏れ”もその1つ。テーラー中山の店舗にはFONのアクセスポイントを設置するなど、「誰でもネットにつなげられる商店街」も目指す。地元の人だけでなく、沿線の繁華街に向かう人が途中下車して来てもらえるような商店街にしたいという。
「大人は、若い人のやっていることを受け入れないと」
若者世代が進める商店街とネットの融合。会長の斎藤さんは「分からないことばかり」と戸惑いながらも、積極的に受け入れている。
「大人は、若い人のやっていることをいい形で受け入れないと、先に進めないから。今はまだ親世代が元気だけど、若い人はいずれ、後を背負う人たち。若い子に何かを任せて、うまく世代交代してもらわないとね」
自分の子どもや孫について話すような優しい目で、斎藤さんはこう話していた。
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