「ハンゲ.jp」に位置情報利用した新機能 大幅リニューアル第1弾
NHN Japanは、携帯向けゲームコミュニティー「ハンゲ.jp」に位置情報を使った新機能を追加した。コミュニティーサイトへのシフトを目指した大幅リニューアルの第1弾だ。
NHN Japanは3月31日、携帯電話向けゲームコミュニティー「ハンゲ.jp」に位置情報を使った新機能「イベントフィード」を追加した。現在地周辺にいるほかのユーザーとの交流イベントや地域限定ゲームイベント情報を配信する。
ハンゲ.jpは、PC向けゲームコミュニティー「ハンゲーム」の携帯版。イベントフィードは、PC/携帯版ともに見られる、Twitterのようなひとことコメント投稿サービス「イマピコ」の新機能だ。
ハンゲ.jpにアクセスし、位置情報を送信すると、送られた位置情報をもとに「今この場所でゲームをプレイすると記念アイコンが手に入る……かも?」といった、場所にひも付いたゲーム/イベント情報がイマピコに配信される。指示通りに行動するとアイテムなどがもらえる。
「○○さんが、クエストを初クリアしました」といった具合に、友人のゲーム更新情報などをイマピコに配信する「アクティビティフィード」機能も追加した。遊びの体験をログとして残し、ユーザー同士で共有。情報がイマピコに届くと携帯電話にもメールで通知する。
コミュニケーション機能を追加し、ユーザーの参加動機を高める狙い。イベントフィードでユーザー同士の交流機会を設け、コミュニケーションを活性化する。アクティビティーフィードでは、ユーザー同士のつながりを深め、サービスとの接点を増やす。
「今が楽しい」をコンセプトにしたサイトリニューアルの第1弾。「ハンゲ.jpの会員数は120万人と、GREEやモバゲータウンの10分の1程度。このままでは追いつけない」(同社広報の高津弘樹さん)とサイト改革に踏み切る。詳細は明かさなかったが、初夏にはさらに新機能の発表も予定している。
これまで同社ではゲームのクオリティーを重視してきたが、「ソーシャルゲームが増え、クオリティーより、アイデアやコミュニケーション機能が重視されるようになってきた」(高津さん)という。今後は今までとは違う形で勝負するため、ゲームを柱にしながらも、コミュニケーションやリアルタイム性を重視したサイトにシフトするとしている。
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