地図とシールで“小学生的セカイ”を ライブドア、foursquareライクな「ロケタッチ」
今いる場所の位置情報を地図で友人と共有できるサービス「ロケタッチ」をライブドアが公開した。コンセプトは、自分だけの手書きの地図を作ったりして遊んだ「小学生のころのようなわくわく感」だ。
ライブドアは7月15日、今いる場所の位置情報を登録し、Googleマップ上で友人と共有できるiPhone/Android端末向けサイト「ロケタッチ」を公開した。一定の条件を満たすと勲章「シール」がもらえる仕組みなどを備えた。シールを集めたり手書きの地図を作って遊んだ「小学生のころのようなわくわく感」がコンセプトだ。
対応端末でサイトにアクセスし、「スポットをさがす」ボタンを押すと、GPSから位置情報を取得し、周辺の施設や店舗を表示。今いるスポットを選び、コメントを付けて投稿すると、「じぶんマップ」に、ビルのイラストなどそのスポットを現すアイコンが登録される。訪問頻度が高いとアイコンが大きくなる。
投稿した情報はスポットごとのページでも公開。「フォロー」(友達登録)したユーザーが投稿した情報を、地図で確認できる「みんなのマップ」や、時系列でチェックできるメニューも備えた。自分の情報を許可した人だけに見せる「ゆうれいモード」もある。スポット情報はすでに約20万件登録されており、ユーザーが追加することも可能だ。
異なるジャンルの複数のスポットで位置登録するなど、条件を満たすと勲章「シール」がもらえるというゲーム要素を備えた。米国発の位置情報サービス「foursquare」のバッジ機能と似ているが、ロケタッチでは、特定のラーメン店に行くともらえるなど、日本人の好みに合わせた約50種類のシールを用意した。
Twitterとも連携。ロケタッチでTwitterのアイコンを自分のアイコンとして使ったり、位置情報をTwitterに送信できる。
GPS機能を搭載したiPhone、Android端末に対応し、Webブラウザでアクセスする(専用アプリもリリースする予定)。PCからは閲覧のみ可能。利用にはライブドアIDが必要。携帯電話には対応していない。
コンセプトは「小学生的セカイ」 秋には携帯電話に対応
コンセプトは「小学生的セカイ」。自分だけの手書きの地図を作ったり、シール集めをして遊んだりする小学生のころのようなわくわく感を広げていきたいという。主なターゲットは20〜40代の男性。ネットに詳しく、新しいもの好きという既存のライブドアユーザーとの親和性も高いと考えている。
今年4月、同社の親会社がLDHからNHN Japanに変わって以降に出す初のサービス。LDH傘下では、新サービスも短期的な収益化が求められていたが、NHN Japanに変わってからは、長期的な視点で新サービスに積極投資する方針に転換しており、ロケタッチも短期的な収益は追っていないという。
ロケタッチのビジネスモデルについては「今は特に考えていない。3〜5年後にどうにかなればいい」と、同社の佐々木大輔新規開発グループマネージャーは話す。目標ユーザー数は年内に3万人。8月ごろにはiPhone/Androidアプリを、今秋には携帯電話向けサイトを公開する予定だ。
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