ニュース
ドコモとDNP、電子書籍サービスを秋に開始
NTTドコモと大日本印刷(DNP)は、携帯端末向け電子出版サービスを、今秋をめどに始める。「オープンなプラットフォームを目指す」としている。
NTTドコモと大日本印刷(DNP)は8月4日、携帯端末向け電子出版サービスを、今秋をめどに開始すると発表した。コンテンツの収集から配信、電子書店の運営まで手掛けるサービスを検討。コンテンツの海外配信も想定している。
書籍やコミック、雑誌、新聞など10万点を超える電子出版コンテンツを収集、電子化、販売。ドコモの携帯電話やスマートフォン、タブレット型端末、電子書籍端末などに対応させる。
ドコモユーザーを核としてサービス展開。丸善やジュンク堂、文教堂といったDNPグループのリアル書店、オンライン書店「bk1」とも連携する。
紙の書籍と電子出版コンテンツのハイブリッド型サービス普及を目指し、「オープンなプラットフォームを目指して構築する」としている。
秋のサービス開始を目指し、両社で共同事業会社の設立を検討。出版社や端末メーカーに協力を依頼しており、講談社や小学館、NEC、LG Electronics Japan、韓国Samsung Electronicsが賛同している。
電子書籍をめぐっては、KDDIが凸版印刷、ソニー、朝日新聞社と共同で新会社を設立し、端末やサービスを準備。ソフトバンクモバイルはiPadを販売し、子会社で雑誌の電子配信「ビューン」を始めるなど、携帯キャリアが取り組みを本格化している。
関連記事
- 「電子書籍のオープンプラットフォーム構築へ」 ソニー、KDDI、凸版、朝日新聞が新会社 iPad、Kindle対応の可能性も
ソニー、KDDI、凸版、朝日新聞が設立する電子書籍新会社は「オープン」が売りだ。参加企業や端末を限定せず、AppleやAmazonの“1社独占プラットフォーム”に対抗。国内各社が安心してコンテンツ提供できる環境を構築する。 - 日本のiPadに足りない雑誌や書籍を提供する――孫正義氏が語った「ビューン」
6月1日から、iPadやiPhone、iPod touch、ソフトバンク3Gケータイ向けに始まる定額コンテンツ配信サービス「ビューン」その狙いを孫正義氏自らが語った。 - シャープ、電子書籍端末を年内に発売へ 「次世代XMDF」対応
シャープが電子書籍の新フォーマット「次世代XMDF」を開発。出版社や新聞社が賛同を表明しており、タブレット型の対応端末を年内にも発売する予定だ。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.