東芝は4月18日、夏季の節電に向けて、事業所ごとに休暇を順番に取得するなどの対策を実施すると発表した。
6月中旬から9月末までの間、夏季長期休暇を数週間程度、連続か1週間ずつで設定。事業所を複数のグループに分け、各グループが順番に休業する。
長期の夏季休暇の替わりに、夏季以外の土曜休日を出勤日に振り替える予定。また夏季の土曜休日は平日に振り替える。電力消費の抑制が足りない場合、始業時間の前倒しについても検討する。
製造の一部は夜間・休日にシフトするほか、製造・サーバの一部を東京電力・東北電力エリア外に一時的に移したり、開発設計者の一部の在宅勤務や西日本拠点への移動も検討する。
東芝は「グループ全体として政府方針に沿った消費電力削減を目標にする」としている。夏場に見込まれる深刻な電力不足に対応するため、政府は大口需要家のピーク時電力使用量を前年比25%削減する方針を掲げている。
関連記事
- ソニー、節電へ独自サマータイム導入 夏季休暇は2週間
夏に見込まれる電力不足に対応するため、ソニーは独自にサマータイムを導入し、就業時間を早めるという。7月以降の祝日は勤務日とし、代わりに夏季休暇を2週間にするなど、休日の分散化も。 - 東京電力、計画停電打ち切り 政府、夏も「原則実施しない」方針
東京電力は計画停電を打ち切り、今後は原則として実施しない方針に。政府は、大幅な電力不足が見込まれる夏も「原則不実施」方針を掲げ、節電促進の具体的な方針を決定。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.