アクセンチュアとSAP、保土谷化学に「化学物質総合管理システム」を納入
アクセンチュアとSAPジャパンは、SAP EHS Managementを基盤としてアクセンチュアが開発した「化学物質総合管理システム」を保土谷化学に納入し、本格稼働させたと発表した。
アクセンチュアとSAPジャパンは5月23日、「化学物質総合管理システム」を保土谷化学工業に納入し、本格稼働させたと発表した。同システムは企業の環境・安全・衛生に関する規制対応やコンプライアンス順守をサポートする「SAP Environment, Health, and Safety Management(SAP EHS Management)」を基にアクセンチュアが独自開発したもので、効率的で高精度な化学物質管理や、国内法改正などへの効率的な対応を実現するとしている。
同システムは、日本ケミカルデータベースが提供する化学物質の有害性・法規などに関する最新情報と、保土谷化学が独自に保有する化学物質情報を統合するというもの。最新かつ正確な情報に基づき、全社で統一された対応を可能にするという。その他、化学物質の特性や取り扱いに関する情報を記述した製品安全データシート(Material Safety Data Sheet:MSDS)の自動作成機能などを備える。
システム導入プロジェクトはアクセンチュアが担当した。保土谷化学の社内に散在していた化学物質に関する情報やノウハウを集約することで、保土谷化学が顧客からの要望に迅速・的確に対応するためのオペレーション基盤を構築したという。
アクセンチュアによると、今回の保土谷化学へのシステム導入は、中堅化学メーカーにおいて初のSAP EHS Managementの全面導入だという。
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