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KDDI、ウェブマネーを完全子会社化へ 決済手段を拡充
KDDIは電子マネー「WebMoney」を運営・販売するウェブマネーをTOBにより完全子会社化する。「ユーザーのさらなる利便性のために決済サービスを拡充することが不可欠」だとしている。
KDDIは6月10日、電子マネー「WebMoney」を運営・販売するウェブマネー(JASDAQ上場)の株式を公開買い付け(TOB)で取得し、完全子会社化すると発表した。「ユーザーのさらなる利便性のために決済サービスを拡充することが不可欠」だとしている。
TOBは6月13日〜7月11日まで。1株当たり32万7000円で買い付ける。全株式を買い付けた場合、総額は196億5300万円。
ウェブマネーの親会社・フェイスが今年1月、株式の譲渡を複数の事業者に打診していたという。KDDIは「WebMoney決済システムの主な提供先はオンラインゲーム市場及びソーシャルゲーム市場の事業者。市場の拡大に伴い対象者決済額は増加を続けており、事業環境は今後も成長が期待できる」としている。
KDDIは今後、WebMoneyとキャリア決済サービスの一体化、auショップでのWebMoneyの販売、送金事業との連携、アジアなど海外市場への進出などを検討していく。
ウェブマネーは2003年にフェイスが子会社化し、2007年にJASDAQ(NEO)に上場した。
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