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Mac OS Xの更新版が公開、App Storeは「Lion」へのアップグレードを準備
Mac OS X 10.6とMac OS X 10.5の深刻な脆弱性が修正され、Snow Leopardでは次期Mac OS X「Lion」へのアップグレードに備えてMac App Storeを切り替えた。
米Appleは6月23日、Mac OS X 10.6(Snow Leopard)の更新版となる「10.6.8」と、Mac OS X 10.5(Leopard)のセキュリティアップデート「2011-004」をリリースした。多数の深刻な脆弱性に対処したほか、Snow Leopardでは次期Mac OS X「Lion」へのアップグレードに備えてMac App Storeを切り替えた。
Snow Leopardの更新版はMac OS X 10.6〜10.6.7が対象。セキュリティアップデート「2011-004」はMac OS X 10.5.8が対象になる。Appleのセキュリティ情報によると、脆弱性は全部で28項目あり、QuickTimeで細工を施したファイルを使って任意のコード実行を許してしまう複数の問題に対処したほか、MySQLやOpenSSLなどのコンポーネントもバージョンアップして脆弱性を修正した。
Mac OS X 10.6.8ではこのほかにも安定性や相互運用性の強化が図られた。Macへの感染が広がって問題になっている偽ウイルス対策ソフト「MacDefender」については、既知の亜種の検出・削除に対応した。
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