「Google TV」アップデート Androidアプリの利用が可能に
Googleが、インターネットテレビプラットフォームの「Google TV」をアップデートした。UI改善などのほか、YouTubeのチャンネル拡充で、マドンナやシャキール・オニールなどのオリジナル番組を視聴できるようになる。
米Googleは10月28日(現地時間)、「Google TV」のアップデートを発表した。
Google TVは、同社が2011年5月に発表したインターネットテレビプラットフォーム。同プラットフォームを搭載したテレビやSTBを接続したテレビでは、テレビ番組だけでなく、YouTubeなどインターネット上のコンテンツを視聴したり、ネットを検索したりすることが可能だ。現在、ソニーの米子会社Sony ElectronicsとスイスのLogitechが対応製品を製造している。韓国のSamsung Electronicsも製品を発売すると発表しているが、まだ登場していない。
今回のアップデートで、使いにくいと不評だったユーザーインタフェース(UI)の改善、検索機能の強化、YouTubeとの統合強化、Android MarketのアプリのGoogle TVへの対応を実施した。同社は公式ブログで「Google TVの最初のバージョンは完全とは言えなかった」と認めつつ「今後もアップデートごとに向上させていく」と語った。
検索機能は、これまでNetFlixやYouTubeなどのサービスごとにしか検索できなかったところを、サービスを横断して検索できるようになり、レコメンデーション機能を有効にしている場合は8万以上のコンテンツからユーザーの好みの作品を見つけやすくなるという。
GoogleはAndroidアプリのSDKのアドオンとしてGoogle TV向け開発ツールを追加した。これにより、開発者は、既存のアプリからGoogle TV向けアプリを作成できるようになった。現在、50以上の対応アプリがAndroid Marketに登録されている。
Googleは同日、YouTubeのチャンネル拡充も発表した。100以上のパートナーが新たなチャンネルを開設する。米Thomson Reutersや米Wall Street Journalなどのニュースメディアや、マドンナなどのアーティストのオリジナルチャンネルなどが、11月に登場する見込みだ。
Google TVのアップデートは、31日の週にまずソニーの端末で実施される予定だ。
関連記事
- YouTube、マドンナやReutersなどによる約100のチャンネルを開設へ
- YouTube、特殊効果などの編集機能と15分以上の動画アップロード許可を発表
- Google、Androidアプリの「Google TV」での利用を可能に
- 「仮面ライダーV3」などYouTubeで無料配信 東映が公式チャンネル開設
- Samsung、「Google TV」搭載デバイス発表
- ソニー、「Google TV」搭載のネットテレビを発表 600ドルから
- Google TV、主要テレビ局やTwitter、Amazonらがパートナーに
- Google、テレビ向けプラットフォーム「Google TV」発表 ソニーと提携
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.