「ぜひ無茶な使い方を」 ハイスペックで月額945円の「CloudCore」、KDDIウェブがリリース
「ちょっと前の専用サーバ並み」というハイスペックながら月額945円からという新クラウド「CloudCore VPS」をKDDIウェブコミュニケーションズがスタート。ソーシャルアプリ開発者や中小企業が簡単に利用できるクラウドを目指す。
KDDIウェブコミュニケーションズは11月15日、クラウドサービスの新ブランド「CloudCore」を立ち上げ、第1弾となる「CloudCore VPS」の提供を始めた。「ちょっと前の専用サーバ並み」というハイスペックながら、料金を月額945円からと安価に設定。ソーシャルアプリ開発者や中小企業が使いやすいクラウド環境を提供していく。
CloudCore VPSのスペックは、CPU物理1コア/2Gバイトメモリ/100Gバイトディスク/転送量無制限など。初期費用は無料。12カ月契約の場合、来年5月14日までのキャンペーン割引で初年度は月額945円で利用できる(その後は1470円)。
KVMベースの完全仮想化VPSをフルスクラッチで自社開発したことで低価格・高機能を実現したとしている。今後、VMイメージの自動バックアップ機能や、Linux系だけではなくFreeBSDやSolarisなど、OSを自由にインストールして利用できる環境を提供し、手慣れたOSでクラウドを使ってもらえるようにする。他社クラウドへのコンバートツールも提供し、大手のクラウドと組み合わせることでサービスを冗長化するといった使い方も提案する。
「エンジニアが作業を楽にするための機能を実装していく」と山瀬明宏社長は話す。クラウドを使いこなすには高いスキルが必要だが、OSフリー環境の提供などで「勉強しなくてもいいクラウド、今のスキルで使えるというコンセプト」(角ホスティング事業担当副本部長)を実現する狙いだ。「コストパフォーマンスは現時点で世界一ではないか。ぜひ無茶な使い方をしてほしい」(同)。
新ブランド投入に合わせ、開発者支援制度をスタート。開発コミュニティーへのインスタンス無償提供や、勉強会の会場の提供などを行っていく。
12月15日には、同ブランドによる新サービス「CloudCore Hybrid」のリリースを予定。物理サーバと仮想サーバなどを自由に組み合わせたサービスに対応し、同社担当者がユーザーのニーズを聞いて最適な構成を提案するソリューション営業も行う。メールサーバやファイルサーバなど、目的別の構成例も用意し、クラウドでコスト削減を図りたいが、IT担当者がいない中堅中小企業への導入をサポートしていく。
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