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Appleとの電子書籍提携で、出版社5社を欧州委員会が調査
AppleのiBookstoreで電子書籍を販売している欧米の大手出版社5社に対し、欧州委員会が価格カルテルの疑いで正式調査を開始した。
欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会は12月6日(現地時間)、大手出版5社の米Appleとの電子書籍に関する提携に関して、独占禁止法に基づく正式調査を開始したと発表した。対象となる5社とAppleの違法な合意が、EUおよび欧州経済地域での競争を妨げる可能性があるかどうかを調査するという。
EUはまた、出版社と小売業者が電子書籍の販売に関して電子書籍取次推奨会社と結んだ契約内容も調査する。これらの行為がカルテルを禁止する欧州連合の条約に反する疑いがあるとみている。同委員会は3月から非公式に複数の電子書籍関連企業を調査していた。
対象となる出版社は、仏Hachette Livre、米Harper Collins 、米Simon & Schuster、英Penguin、独Verlagsgruppe Georg von Holtzbrinck。
Appleは2010年、タブレット「iPad」の発売にあわせて専用の電子書籍ストアiBookstoreを立ち上げた。同ストアでは、上記5社のほか、米Random Houseなどが電子書籍を販売している。
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