Google、無線LAN通信の傍受問題を謝罪
Googleストリートビュー撮影車両が日本国内でも無線LAN通信を傍受し、内容を記録していた問題について、Googleがブログで説明。収集したSSIDは削除を完了し、暗号化されていない通信データは近く削除するとしている。
Googleは12月22日、ストリートビュー撮影車両が日本国内でも無線LAN通信を傍受し、内容を記録していた問題について、同社ブログで説明した。収集したSSIDは削除を完了し、暗号化されていない通信データ(ペイロードデータ)は近く削除するとしている。
Googleは、Googleマップのサービス向上を目的に、2007年12月から道路周辺映像の撮影と同時に無線LAN通信を傍受し、その一部を記録していた。総務省は11月、電気通信事業法が定める「通信の秘密」の侵害につながる恐れがあるとして再発防止を指導した。
ブログ記事ではアラン・ユースタス上級副社長名で「ペイロードデータを製品やサービスに利用しようと意図したことはなく、一切このデータを製品に使用していない」と説明。無線LANデータの収集は中止しており、これまでに集めたSSIDデータは削除を完了、傍受したペイロードデータについても第三者の監督のもとで近く削除する準備を進めているという。
11月には、Googleの位置情報データベースから自宅などの無線LANアクセスポイントを削除する方法を発表。SSIDの末尾に「_nomap」を追加するオプトアウト式になっている。社内のプライバシー管理も強化し、これらの対策は総務省に文書で報告した。
同社は「みなさんからの信頼を何よりも重要だと考えており、本件について深く反省しております」と謝罪している。
関連記事
- Google、位置情報データベースからAPを削除する方法を発表――SSIDの変更が必要
Googleの位置情報サービスに自分の無線LANのAPデータを提供したくない所有者は、SSIDの末尾に「_nomap」を追加することでオプトアウトできる。 - 総務省がGoogleに指導 無線LAN通信を傍受、「通信の秘密侵害」の恐れ
Googleのストリートビュー車両が日本国内でも無線LAN通信を傍受し、一部を記録していたとして、総務省が再発防止を指導。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.