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任天堂、450億円の営業赤字に転落へ 3DS販売台数を下方修正
任天堂が営業赤字に転落し、最終赤字も拡大する見通しに。3DSの販売台数を1400万台に下方修正するほか、円高が響く。
任天堂は1月26日、2012年3月期の連結業績予想を下方修正し、営業損益は450億円の赤字に転落する見通しになったと発表した。前回予想は10億円の黒字だった。当初1600万台を見込んでいたニンテンドー3DSの販売台数を1400万台に下方修正するほか、円高が響いた。
売上高は6600億円(前回予想は7900億円)。3DSのほか、Wiiも1000万台(従来は1200万台)、ニンテンドーDSも550万台(同600万台)にそれぞれ販売目標を引き下げた。
経常赤字は前回予想の300億円から950億円に、最終赤字は同200億円から650億円に悪化する見通しだ。
10〜12月期、3DSは1143万台を販売し、発売からの累計では1500万台を超え、「発売からの普及ペースではDSやWiiを上回るまで勢いを回復できた」。だが、同期前半の不振は挽回できず、ソフト販売は2804万本にとどまった。Wiiの販売台数は896万台、ソフトは8906万本だった。
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