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任天堂、通期で200億円の最終赤字に転落へ
任天堂は2011年度、200億円の最終赤字に転落する見通しになった。円高に加え、販売動向をもとに販売数量見込みを見直したため。
任天堂は10月27日、2012年3月期(2011年度)の連結業績予想を下方修正した。200億円の黒字としていた純損益は一転、200億円の赤字に転落する見通しだ。前期は776億円の黒字だった。為替相場の円高傾向に加え、これまでの販売動向と年末商戦の見通しをもとに販売数量予想を見直したため。
修正後の予想は、売上高は7900億円(従来予想9000億円/前期実績1兆143億円)、営業利益は10億円(350億円/1710億円)、経常損益は300億円の赤字(350億円の黒字/1281億円)。
4〜9月期はニンテンドーDSハードとニンテンドー3DSソフトの販売が想定を下回り、さらに円高で為替差損524億円を計上した結果、経常損益は1078億円の赤字になった。
4〜9月期のニンテンドー3DS販売は307万台、ソフト販売は813万本。8月の大幅な値下げ以降、販売状況は改善されつつあるが、ソフトのラインアップは年末商戦期に充実が進むため、ハードの値下げ効果は10〜12月期にハード・ソフトの販売増として現れると見込んでいる。
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